収穫直前の鹿児島県産二条大麦(H27.5.5)
好天に恵まれた5月5日こどもの日、鹿児島県出水市の野中保さんの大麦畑を訪問しました。
大麦は秋に種を播き、冬を超えて成熟し、雨が続く梅雨の前に収穫時期となります。
鹿児島は例年5月の終わりには梅雨入りしますので、収穫直前の様子の撮影となりました。
一面黄金色の麦畑(「麦秋」と呼ばれます)。
品種は二条大麦の「ニシノホシ」。
二条大麦は主に焼酎や味噌、ビールなどの醸造用に使われます。
野中保さんは、米や麦を作付される県内でも有数の農家さんで、通称「保ちゃん」と呼ばれ親しまれておられます。
長年培われた経験や作物に対する深い洞察は、ご覧のような美しい穂並からもよく伺えます。
ニシノホシは「二条大麦」ですので、その名の通り茎を軸として2列に実が並んでいます。
麦茶や麦飯などに主に使われる「六条大麦」は実が6列に並ぶのでその名がつきますが、実はよく見ると二条大麦も大きな実の両脇にも小さな実があります。本当は“六条”ですが、真ん中の実がとりわけ大きくなり“二条”に見えるので、「二条大麦」と呼ばれます。
野中さんの大麦を含め、鹿児島県内で収穫される大麦は、全量を竹之内穀類産業で購入して精麦をしています。
農家さんがその持たれる技術の粋を集めて育てられた大麦を、私たちは大事に加工し、おいしい麦焼酎や麦みそになる橋渡しを続けていきたいと思います。