麦秋 (H28.5.14)
5月14日に、昨年に続き鹿児島県出水市の野中保さんの大麦畑を訪問しました。
大麦は梅雨前のこの時期に実りの秋を迎えます。
麦にとっての収穫の「秋」であることから、この時期のことを「麦秋」と呼びます。
「ニシノホシ」などの二条大麦は主に焼酎や味噌、ビールなどの醸造用に使われます。
私たちの会社で取り扱う大麦の多くはオーストラリアなど海外の広大な土地からやってきます。
日本は山がちで面積も小さく、限られた耕作地も主食である米作が多いため、国内産大麦の量は決して多くはありませんが、その品質は作られる農家さんの技量もあって勝るとも劣りません。
来年より鹿児島県の大麦奨励品種が、10年程度続いた「ニシノホシ」から「はるか二条」に代わり、長年の役目を終える「ニシノホシ」の最後の麦秋となります。
「ニシノホシ」に続き、九州で開発された「はるか二条」もまた良好な醸造適性を持つ系統のようです。
来年の麦秋は、今年とは違った新しい品種による新しい風景になるのでしょう。
野中さんを始め農家さんが大切に作られた麦を、おいしい麦焼酎や麦みそになるように、これからも私たちは大切に加工をしていきたいと思います。
野中保さんご夫婦と大麦畑