私たちのこだわり

精麦部門

大麦に教科書はない

私達は精麦工程を、お客様である焼酎や味噌メーカーの製造工程の第一工程と考えております。

そして「大麦に教科書はない」というお客様の言葉と共に、原料大麦の品質について日々分析・研究しております。


長年続くオーストラリアとの情報交換

主に焼酎用の原料はオーストラリア産大麦を使用しております。品質の高い焼酎を作るには良質で品質の安定した大麦が必要です。はじめは大麦生産者であるオーストラリアの農家団体の方々に私達の望む品質の大麦を説明するのですが、日本固有の焼酎を全く知らない彼等にはなかなか伝わりませんでした。一方、焼酎会社の方々は原料であるオーストラリア産大麦のことをよくご存知ではありませんでした。

私達は、まずオーストラリアの農家団体の方々に「How to make barley shochu」という簡単な英文のパンフレットを作り、私達の製造工程やお客様の焼酎工場を案内させていただいて、大麦について意見交換をしました。

そして、アデレード大学と共同で大麦の硬さを基準とした大麦を選ぶ方法を開発し、平成13年に開かれた第10回Australian Barley symposiumにおいて「日本の主食用(焼酎用)大麦市場に向けたオーストラリア産高品質大麦の選別方法について」という論文を発表しました。これはオーストラリア産大麦の精麦適性と醸造適性を測る指標の一つとして利用されています。大麦の品種は年々変化していきます。私達はこのような情報交換を今も続けており、焼酎や味噌に最適な原料の確保に努めております。

日々変わりゆく消費者の嗜好に合わせて、新たな精麦を求めるお客様の期待に応えるべく、新しい加工方法・品質に対する研究も重ねています。
また、試験品の小ロット製造からお客様工場での醸造試験・本格稼働・その後のアフターフォローまでお客様と共に商品の開発を行っております。